ゴミがお金になる??(その二)
六、【賞味期限問題】
村上「賞味期限についてどう思われますか?」
『私ども人間というのは自分の力で良いか悪いかを見極める、つまり、味だとか目(で観察する)だとか臭いとか五感を使って良いものかどうかを見極める能力が非常に最近は欠けていますね。「数字を見てこれは何月何日までいける」と「食べてみたら腐っていた」という話は一杯あるですしね。私はホームレスをやっていましたから、まず食べてみるのです、これは酸っぱいから止めてみるとよいわけでしょう。やっぱり現代人であろうともいくら文化が発展しようとも、自分の力で良いもの悪いものを見極める、昔はやっていたんですから。』
七、【消費者の安心感】
小池栄子「値段が高いと安心してしまう」
『消費者がモノを買う時に値段から入っていく。値段が安いと悪いモノとか、高いと良いモノとかっていう、こんな錯覚をおこしている人が多いと思います。モノってのは値段を見るんじゃなくて、モノそのものを見なきゃダメだと思いますよ。』
村上「モノを見る目を磨くには?」
『モノってのはまず材料がありますよね。モノを、普通に考えれば、材料の良し悪しは分かりますよ。ほとんどの人が分かるはずなんです。加工がどうであるか。そして付加価値があるかどうか。この三つぐらいはしっかり見た方がいい。・・それぐらいは日々勉強しなくては。』
八、【通販の家具をリサイクル】
通販の新しいたんすを指差して
『紙に毛の生えたようなモノ。買って間もない奴でしょう、こういったものがどんどん出て来るんですよ。まだ“(まッ)さら”ですよ。(引き出しの底を叩いて)紙ですよ。』
40年前の古いたんすを指差して
『これ桐ですよ、これだけの厚みで。比べてみてください、昔のは組子で組んである、こっち(通販のタンス)はボンドで留めてあるだけ釘も打っていない。』
通販の商品は2~3回リサイクルしただけですぐにゴミになってしまうという。
◆ 例えば東京都の場合
東京都の23区だけでも1日に出される粗大ゴミ
ふとん 約1700枚
家具 約1300点
自転車 約670台
掃除機 約280台
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