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天空の遺産

松林さんの自動車に乗せてもらい高速道路ではなく下の一般道路を一路土佐町へ。
吉野川の支流沿いに上がっていくが、田んぼらしいものは「無い・・」。
吉野川沿いは昔は林業で栄えて「杉とヒノキ」が主な種類だということや、
川の水を堰き止めて切った樹を集めて一気に土手を崩して樹を下流に流し落としたのだ
とかを話してもらいながら車は段々と細く急な道をくねくねと登ってはいくが??
それらしきものは・・。かなり上まで来た!

すると、小さな猫の額ほどの田んぼが見え出したすると又、行くと又現われてきた。
しかし、なんでこんな山の上に?点々と・・・と・・・と、小さな田んぼが現れる。
「ペルーの世界遺産マチュピチュのような天空の遺産だ」と思えた。
何を好んで苦労して作り上げたのか?分からない・・・。
急な道を田んぼに上がってくるまでが一仕事、そして本仕事を。
資材を上げてきたり稔った重いお米を下ろすのは重労働だったのでは・・
人力で行うには急すぎる坂を、そうか馬か牛を使うのか、
その牛が「モーいやっ」と言ったのではなんて思いながら。

分水嶺を超えるとそこは今度は谷の下の方まで視界が広がって見える。
棚田が重なって上に上に続いていく、そして高い山々の峰が連なる。
「今度はアルプスのスイスの風景だ」。ヤッホーと叫んだら木霊が返ってきそう、
そしてかわいい少女が振り向いて手を振ってくれそうな、
しかし考えてみると日本の村は『限界集落』と言われお年寄りの世界、
するとお婆ちゃんが振り返ってくれそうな、しかし、耳が遠かったらそれもないか、
なんてアホナことを。
多くの写真家がこの棚田の風景を撮りに来るのだそうだ、
日本人がお米に強く憧れる執着する原風景の絵がここに、「さもありなん」

土佐町の農協は、生産農家が職員でもあり、産地提携の有機農業に理解があり、
農協も協力してくれるとのこと。大きな堆肥作りのセンターも見た。
今日は生憎お葬式があり生産者とは会えなかったが、
ハゼカケをしている田んぼもあり、田んぼを大事に伝え続けてしかもお米を手作りで
作り上げているのだと思った。見に来てよかった。

急な坂を下っていく、そこには唯一のレストラン「四季采館」へ。
結構お洒落な感じの店で、スズキのソテー定食を頼み、
食べ放題の野菜サラダの数々は地元の野菜を使っているというだけあって
「美味しい!」、お皿に二杯も御代りをしてしまった。

そして早明浦ダムへ。かなり大きいセメントと鉄の建造物。
この夏も渇水で話題になったあのダム。
秋には雨が降ったとはいえ大した水量ではない。
こんな所にこんなダムを造ってもムダでは、なんて。
下記をご参照ください。
http://www.water.go.jp/yoshino/ikeda/sameura/same_04.html

大豊インターから再び高速道路を南へ。
南国市の西村昭夫さんのお家へ。
私が自然食品を扱うようになる原点の人、もう79歳になられたようだ。
最初にお会いしたのは西村さんが60歳の時。月日の経つのは早くそして・・



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Posted by 田から物 宮崎米穀店  at 08:00 │Comments(0)健康

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