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2009年03月20日

食を改善“子宝”効果

「パンよりご飯、ネギを摂取して」
※日本農業新聞・2009年・2月・21日から

【栄養カウンセリング】

大阪市西区にある不妊治療専門病院「IVFなんばクリニック」が
栄養カウンセリングを不妊治療に取り入れ、成果をあげている。
食べ物の持つ成分が体内でどう作用するのかを熟知した栄養士が、
患者が妊娠しやすい体質に近づくようメニューを提案。
同クリニックは、カウンセリングが妊娠率アップに有効であることを
示す調査結果を、1月の日本生殖医療心理カウンセリング学会で発表した。

同クリニックでは患者を対象にした「栄養カウンセリング」を
1回60分1000円で実施。利用者は年々増え、1日2、3件に上る。
「継続的なカウンセリングで、妊娠につながった患者も多くいる」と
生殖栄養カウンセラー(管理栄養士)の神徳(しんとく)美江さん(30)は話す。

同クリニックで体外受精を試みた患者の妊娠率は50%前後。
肥満患者だとさらに低い。栄養カウンセリングした肥満の不妊患者を追跡調査
したところ、3分の2が妊娠したことを確認。
先月の学会では「食生活習慣の改善が妊娠を促すといえるのではないか」
と報告した。

神徳さんは食品を6群に分け、主要品目ごとの効能と摂取すべき分量の目安を
示した表を基にアドバイス。「バランスのとれた食事が妊娠しやすい体質づくりの
基本」だが、血糖値を急上昇させるパンやめんはインスリンの過剰分泌を促し、
インスリンの作用が悪化した場合に排卵しにくくなるので
「消化スピードが緩やかなご飯の摂取を」勧める。
血液を子宮にスムーズに送り込み受精卵の着床を促すためには
「特にネギ類を小まめに摂取する」など、具体的な指導も欠かさない。

不妊の要因の5割を占めるともされる男性には、精子を作る時に必要なたんぱく質や
ミネラル分、例えば赤身魚などを十分に摂取するようアドバイスする。

子どもが欲しくても妊娠できない不妊症は年々増え、現在は10組に1組以上といわれ、
女性の晩婚化などが要因とされる。
神徳さんは「20代後半を過ぎると健全な食べ物の力を借りないといけない」と
指摘した上で、「今後、妊娠しやすい食べ方や食べ合わせをマニュアル化したい」
と話をしている。

専門病院


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Posted by 田から物 宮崎米穀店  at 04:54 │Comments(0)健康

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