田から物　宮崎米穀店

北緯35度、奇跡の宝島それは日本列島（その一）

【砂漠地帯】
北緯35度・日本の位置を、世界地図を横に見ていけばアジア大陸
では不毛の“砂漠地帯・・・。
赤道からの暖かい空気は途中で水分を雨と降らして無くなった
あとの暑い空風となって北緯35度に吹き込む。
北からの風もまたしかり。大陸の35度は砂漠地帯なのです。
本来なら日本も砂漠になるか、海には近いからせいぜい草原の島
のはず。

ではなぜ日本は砂漠にならずに、むしろ、『四季のある森の国』に
なれたのか？ それはタマタマの偶然にすぎない、それも宝くじで
大当たりしたような偶然？？？

【ヒマラヤ山脈】
天気は西からやって来る。その西の先には大きな衝立(ついたて)
ヒマラヤ山脈が横に長く高く聳え立つ。そこで風は遮られて南北に
分かれ、そして、中国大陸から日本海にかけて冷たい空気と暖かい
空気となって、再びぶつかり“前線”ができる。
雲ができやすい状態になる。ここに暖かい水があれば雨が降る。

【対馬海流】
日本海の黒潮（対馬海流）の暖かい海流に暖められた水蒸気を吸って
雨を降らす雲ができ、日本に雨を降らす。春雨・秋雨前線である。
冬はシベリアからの冷たい風が日本海の水分(水蒸気)を吸って雪を
降らせる。大陸との距離が長い北陸には水分をたっぷり吸った
『ドカ雪』が、距離の短い北海道では水分の少ない粉のような
『粉な雪』が降る。

【森の国】
夏には南太平洋から台風がやってきて大雨を降らす。
西からは春と秋に、北からは冬に、南からは夏に「日本に雨をもたらし
『森の国』」に。

大地の栄養は腐葉土です、落ち葉。それなら熱帯のジャングルでは
膨大な落ち葉だから 「栄養の多い極上の食べ物ができるか？」というと、
そうはならない。一年の間に何回も実ができるが「暑さゆえに」植物も
水ばかり飲んで「水臭い食べ物」しかつまり栄養の薄い食べ物ばかり。
（※ジャングルの土は暑さで発酵が進み過ぎて、ジャングルの木々を
破壊をすると不毛な土が現われるとのこと）

【日本の四季】　
日本で育つ植物は四季のことを良く知っていて、それに合わせて、
一年の時間を計って(掛けて)じっくりと栄養たっぷりの実をつける。
だから「おいしい」実ができるのです。

その美味しさこそ【栄養の塊】なのです。