オオサカジン

健康 健康   | 大阪府

新規登録ログインヘルプ



【生活価値観の変容に注目】
(2004年1月20日・読売新聞から)

岩村暢子(のぶこ)さんに聞く
※広告会社アサツー・ディ・ケイ200Xファミリーデザイン室

――最も特徴的な結果は何か?
岩村「『衣食住遊』の中で食が最下層になったこと。食は重要な位置にあるが、
やむを得ない事情で崩れているのではない。共働きや核家族の方に食の崩れが
激しいデータ―もない。女性の社会進出や夜型生活との関係も実施用できない。
家族がこれまでと異なる価値意識を持ち始めている」

――異なる価値意識とは?
岩村「食卓で食べ物を強制せず、好き嫌いを認め合うことを重視している。
食のしつけは楽しい食卓を台無しにするので、したくないようだ。
食の教育を始めた瞬間に、先生はそういう親の価値観と直面する」

――学校での取り組みをどう考えるか
岩村「情報提供と体験学習が両輪にされると思うが、情報を見極める力の
育成が必要だし、体験は日々の積み重ねがあって根付く。
個を尊重するつもりで、〔好きな物を好きな時間にばらばらにに食べる〕
ような現代家庭の現実にどう対応するのか」

――栄養教諭制度をどう見る
岩村「遅すぎたくらいだるしかし、学校で習う事と家庭の現実があまりにも
違う。さらに、栄養情報が食文化を崩してきた面もある。家庭科で栄養重視
の教育を始めたことが、家庭で、和食と牛乳、パンとみそ汁を一緒に出す
ような食事が一般化した原因でもある。栄養に偏ると食文化は崩れる」

――学校給食での教育は?
岩村「栄養バランスはよくても、家族の顔が見える家庭の食とは本質的に違う
集団用の特殊な食。家庭食のモデルにできない」

――ではどう対応すべきか
岩村「米国のように、欠食率や肥満度など、データ―に出る健康問題が優先
されるだろうが、食の下落の背景にある価値観の変容など、様々な問題への
注目も必要だ」

――具体的には
岩村「強制をしないという価値観も、個性重視の学校が後押しをしてきたものだ。
先生方自身が議論をしてほしい」

――社会全体でもっと真剣に考えるべきだ
岩村「作る方も食べる方も簡単にしたくて、カステラやプリンなどお菓子の
ようなものを食事にする傾向は、企業の商品開発やサービス支援も必要だろう。
いずれにせよ、家庭における食の軽視の背景には、単なる知識・情報不足よりも
戦後、私たちが培ってきた生活価値意識の問題が見逃せない。
現代家庭の食の崩れを契機として、今それが問われていると言っても
過言ではない」




同じカテゴリー(健康)の記事画像
健康食品とは自然食品とは醗酵玄米ギャバとは
醗酵玄米ギャバ・小話「笑って」
醗酵玄米ギャバ・小話「ベタしゃべり」①
醗酵玄米ギャバ・小話「寿命」
醗酵玄米ギャバ・小話「女は女性・・」
醗酵玄米ギャバ・小話「バリヤ―(防護壁)」
同じカテゴリー(健康)の記事
 :健康講演会・「笑いと健康寿命」 (2019-09-23 10:53)
 店長日記・「山に登る」 (2019-09-19 07:12)
 店長日記・「フェイスブックの中の『食から社会を変えていく』への投稿文」 (2019-09-19 05:55)
 気になる記事・「100歳以上7万1238人」 (2019-09-17 03:52)
 店長日記・「人生100歳」 (2019-09-17 03:41)
 店長日記・「夢物語」 (2019-09-11 05:13)

Posted by 田から物 宮崎米穀店  at 11:49 │Comments(0)健康

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。