田から物　宮崎米穀店

綾磨呂の日記・「笑わない」

２０日はある体操の選手権大会でした。
大人の部には、４００人ぐらいの出場者。その内、
8割は女性、又その内の、８割は中高年の女性たち。

私はいつもこう言います「“健康”との名のつくところ、
講演会でも体操教室でも８割は女性、その内８割は
中高年の女性たち」

川西市の教室の中高年の女性たちとは、かつて試験会場でも一緒だった
こともあり気さくに話をする“間”ですが、気になったのは年齢も“進み”
「皆さん、顔の表情が硬くなってきている・・・」
「もしや、笑顔が少なくなってきているのでは・・・」

そこで、昼食の時に、出場の緊張を解きほぐすために冗談をいろいろ
言って笑わせたのですが、しかし、ある所では『笑わなかった？・・』
やっぱり、尼崎とは「笑うところが違う」ようです。

その川西市の中高年の女性たちが笑わなかった話とは、

私「私のお弟子さんはＦさんは７０歳を過ぎた男性です。
背はスラット高く、面長の“男前”。いつもニコニコの笑顔で、声も良くて、
何よりも動作が若々しくきびきびとしていて、若く見える。
毎朝の体操の練習にも教室でも熱心で、覚えも早くて女先生の大のお気に
入りになっているみたい」

みんな「それで」

私「女先生に『私の手を持ってみぃ、手に力が入ってないやろ。肩の力をもっと
抜いて』と言われたらしい。Ｆさん『柔かい手でした』とニコニコ顔。
ウソっ！？私は７年にもなるけれど、そんなこと言われたことがあらへん。
後方から鋭い声で『宮ちゃん、肩に力が入っている』と、突きさすように言われ
続けてきた。
側に寄って来て優しく『肩の力を抜いて』と言われて肩をポンと叩いて
くれたら、それで力が抜けるのに、ハハハッ」

みんな「・・・」

私「ん？・・・」

問題は
川の上流地域の女性たちは笑わないのか、
「笑わすしかない、笑わないとやっていけない」尼崎の街だからなのか

知人の女性「笑うとハシタナイと思っているのか、目じりに笑いシワができる
のを警戒をしているのか」

私「目じりのシワが怖い？中高年になったら、それよりも、ストレスによる
白髪(しらが)の方もっと怖いだろうに」

女性「・・」


道路小路　綾磨呂
（どうろこうじ　あやまろ）