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カンブリア宮殿・・全文は下記のブログをご参照ください。
http://riverstar.cocolog-nifty.com/blog/2011/05/post-1709.html

【ケニアナッツ】                          ※2011/.5/19放映
アフリカでスゴイ日本人と言うと『佐藤芳之さん』と言う位に凄い方なのだとか。
ケニアナッツカンパニーと言う存在を私は全く知りませんでしたのでもう少し
詳しく書きますと東京ドーム1070個分の畑を持ち、10万人の農家からナッツ類
を買っている会社です。
ケニアの人口は4000万人で従業員数は約4000人。製品数はナッツ類の他、
チョコやワイン、コーヒーなども生産しています。ネスレやゴディバと言った有名
企業にも製品を卸しているそうです。ちなみに一番人気はマカダミアナッツなん
ですって。
 ネスレやゴディバに卸すと言う事ですから衛生管理も徹底していました。
1時間に1回、消毒液で手を洗います。そこで面白いシーンがありました。
なんと手を洗った事だけをチェックする人が雇用されていたり、もっと言うと
お手洗いに入る際に持って入る紙をただひたすら同じ長さに切る人がいたり・・・。
 従業員さんが持って帰ってしまうのでそのコストと比較すると『その仕事をする
人』を雇用した方が効率的になるのだとか。
 
さて佐藤さん、最初はケニアでの生産があまりうまく行かなかったそうです。
無断欠勤や遅刻が多く、工場では従業員が眼も合わせようとしなかった。
  現地の人にとって、自分は欧米列強に次ぐ、第2の支配者に過ぎないと
自覚されたそうです。佐藤語録です。
◆『カンパニーとはパンを一緒に食べる事と言うラテン語なんだ。従業員みんなに
恩恵があり、従業員を幸せにしなければダメだ。』と意識して、アフリカ問題に
真っ向から取り組んだそうです。
当時のアフリカは貧しかったのですが、欧米のヒューマニズム意識から食べ物
が援助されていました。ただ飯の種は与えられなかった。だから飯の種を創ろう
と考えて、ケニアの人達みんなが幸せになれる会社を作ろうとご努力されたの
だとか。

ケニアナッツカンパニーでは次の様な事をやられているそうです。
① 医務室を作りました。→医療費を無料にする事は貧困社会では大切な
事なんだと思います。これで安心して働ける様になる訳ですね。
②給料は絶対に遅配しない。公務員でさえ遅配する現地の給与事情なのだそう
です。 これも生活の安定には欠かせない事だし、信用・信頼の礎になりますね。
③住宅ローン制度を設けたそうです。現地ではローンを組むなどと言う事は一般
人では 出来ないそうです。ローンにより女手1つでも土地を買い、家族を養って
いける様にして行ったそうです。

 こう書きますと、なんとなく『慈善』をしている様に錯覚しますが、当初、ナッツの
苗木を現地農家に育て貰うのに、無料で苗木を分けた訳ではなく、キチンとお金
を徴収してビジネスとして広めて行ったそうです。ここでも佐藤さん語録がありました。
◆『タダでもらったモノは大切にしません。援助は一過性のものだけど、ビジネス
には継続性がある。』
 ケニアの人を、そして社員さんを幸せにする為には・・・と言う事を考えて行動されて
いるんですよね。

 それでもケニアの慣習には困ったとも言っていました。無断欠勤やらサボる
従業員に『なぜ?』と問うても言葉が軽くて適当な言い訳ばかりだったそうです。
悪気がある訳でなく、言葉・約束と言うモノそのものがとても軽く、昨日の約束は
昨日の事。「風に吹かれて飛んで行っちゃった・・・」と言う感覚をみんながもって
いてある種おおらかだったんです。
なかなか私には生き難い地だなぁ~と驚きましたけれども、村上龍さんは、現地
に流れるゆったりした時間の流れに同化するととても心地が良い大らかさと表現
され、佐藤さんも相槌を打たれておりました。
 アフリカ事情についてはこの辺にして・・・。佐藤さん、ケニアナッツカンパニー
の株の大半をタダみたいな価格で売却し、3年前から新ビジネスを始められて
いるそうです。

場所はルワンダ共和国。2010年の経済成長率は6.5%で、今、建築ラッシュに
湧く国だそうですが、それでも各地にスラム街があり下水道はおろか水道もない
所がスラム街になっています。排泄物は簡易な穴に溜められ、そこに病原菌や
ハエなどが湧き、赤痢やコレラも蔓延している。子供が成人しないで亡くなる率は
実に11%もあるらしいです。

さて佐藤さんは考えます。病気の子供たちに薬を提供する事は価格面からも
なかなか難しいけれど、公衆衛生を広めれば安価で病気そのものが起こらなく
する事が出来るのではないか。安い価格で衛生状態を維持出来るには・・・。
そして現地で生産可能なモノを作る・・・。京大の先生が病原菌を殺し安価に製造
できる『殺菌剤』を作り、それを1リットル1ドルで、1週間に1度捲けば、病原菌
が居なくなり、それ故に臭いもなくなる。結果ハエなどの虫も集まらなくなる成果を
上げておられるそうです。
 佐藤さん語録です。
 ◆『アフリカの大地溝帯。人類発祥の地です。そこでサルが『その気になって』
二足歩行をはじめたんだ。人間も『その気』になったサルの子孫。大切なのは
『その気』になる事だ・・・。』
ルワンダで新ビジネスをやろうと思われたのも・・・。
◆『役目を終えたら、そこに居てはいけない・・・。』
からなんですって。そこに全てを置いてくればいいと言う潔さもお持ちなんですね。
自分の役目は『みんなを幸せにする事』だからその役目が終わったら全てを現地
に置いて、その場を離れればいい・・・。

なかなか出来ない事ですが、価値観と言いますか、なぜにそこで頑張るのか・・・
と言う大命題に筋が通っている人が『カンブリア宮殿』に呼ばれるケースが多い
様に感じます。こういう人が『勝利の女神』に好かれる人なのかなぁ~。

 ケニアからルワンダに行った理由を聞かれて、
◆『自分の能力を使いきっていないと感じたからルワンダに行った』
と言う言葉は凄さがありました。

 また佐藤さん語録です。
◆『夜寝ている時に夢は見ればいい。朝起きたら目標に立ち向かえ・・・』
『夢は語るのではなく行動すべきだ。』
 もう71歳と言う年齢だし日本に戻ろうと思われませんでしたか?
と小池栄子さんが質問しますと、
◆『こんなに面白い事を辞められない』と少年の様に笑っておられました。
 佐藤さんの故郷は南三陸町で震災で被災しておられました。生家も流されて
いました。 震災の報を聞きつけて一時的に帰国。町長さんと面談されていました。
そこでもルワンダのモノは持って来れなかったので日本製の同様の殺菌剤を
避難所の仮設トイレに捲いて公衆衛生の役に立っておられました。

 ◆『遠くアフリカの地に居ても、故郷の為に出来る事はある・・・。』
 佐藤さんは戦前生まれです。これまでも敗戦でゼロになっては復興しを繰り
返して来た歴史があります。
◆『ベター・トゥモロウ』・・・今日よりも明日。明日はたぶんいい一日だ。
『強い気持ちが明日を拓く』・・・そう語っておられました。

 佐藤さんは左目を小学校の頃失明されています。ハンデをバネに生きて
来られました。
 アフリカもある種のハンデキャップを背負っていると思いますが、ハンデを
意識しないで前に進むことが大切です。未来は自分で切り拓くものです。
 ◆『大変だ・・・と思うと負けてしまいます。大変だと思わない事で目標に
向かう事が大切です。』
と佐藤さんはお話しされておりました。

 村上龍さんの言葉です。
アフリカを訪れると、初めての人でも不思議な懐かしさを感じる。人類が誕生した
大地であり、時間がゆっくりと流れているからだ。夢は寝ているときに見れば
いい、大事なのは目的と目標だ、佐藤さんは明言した。その言葉を脇で聞いた
のは初めてだった。いつもは私が誰かに発する言葉だ。佐藤さんは、母なる
大地で、現地の人々と喜びを共有する、何と幸福な人生なのだろう。



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Posted by 田から物 宮崎米穀店  at 16:04 │Comments(0)健康

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