田から物　宮崎米穀店

ＮＨＫＳＰ・「あなたの寿命は伸ばせる」　　～発見！長寿遺伝子～
※２０１１／６／１２放送
◆老化の原因は
一、ミトコンドリア（細胞内のエネルギー工場）は老化をすると「弱ったり
減ったりする」
二、免疫細胞（本来は病原菌と戦ってくれる）が老化をすると「暴走して自分の
体を攻撃するようになる」

老化を遅らせるある方法とは『少食』。サルを使った20年間の実験結果では
◆普通の餌を食べたサル群→　死亡率５０％　毛は抜け、肌はシワも。
◇3割少ない餌のサル群　→　２０％　毛はふさふさ、肌も若々しい。
老化で細胞の中の核の周りのミトコンドリアが＜活性酸素＞を出すようになる
認知症・糖尿病・動脈硬化・高血圧・高脂血症・骨粗しょう症の原因になる。
カロリー制限をすると→　サ―チュイン遺伝子が働き→ミトコンドリア内の
活性酸素を消す働き　→　＜活性酸素＞を漏れ出さなくする。

□アメリカ・カロリー制限協会に５０００人の会員
１０１歳「私は２０歳からカロリー制限をして料理も庭の手入れもちゃんと
自分でやっています」※握力が強い！？のでみんな驚く。
７０歳の（※頸動脈の欠陥の厚さ）は「４０歳の人のように若々しい」
普通の７０歳の人の血管の壁は０，９ミリなのに対して０．６ミリだった。
協会会員の「平均を取ると３０歳も血管年齢が若い」

【免疫細胞】は本来は病原菌を攻撃するのが仕事。しかし、歳を取ると敵味方が
「分からなくなる？」って自分の体を攻撃をするようになる。特に攻撃を受け
やすいのが血管。血管壁が厚くなる。→　動脈硬化に。
カロリー制限によって、免疫細胞の中でサ―チュイン遺伝子が働くと免疫細胞を
オトナシクする物質が作られ、血管の壁から免疫細胞を引きよせる物質が出なく
なる。

金沢医科大学　被験者は男性４人　43歳　　６３歳　５４歳　　38歳
実験前はサ―チュイン遺伝子は働かず。カロリー２５％制限をすると
３週間後、６３歳のミトコンドリアの数が　「３１％も増えた」持久力が高まる。
血液の分析結果、４人のサ―チュイン遺伝子が働いていることが分かった。
【サ―チュイン遺伝子】は楽団で言えば指揮者と言える。
サ―チュイン遺伝子（第１０）が働くサ―チュイン酵素は各細胞の老化を遅らせる
遺伝子だけに働いて「ＯＮ」にする。遺伝子の修復をする。老化によってインシュ
リンの受け渡しが悪くなった糖尿病。その“受け渡しを良くする”ことで改善される。
サ―チュイン遺伝子は１００種類近くの老化の原因を押さえるとされる。

２０００年アメリカ　マサ―チュウセッツ市工科大学
レオナルド・ガレンテ博士がサ―チュイン遺伝子を見つけたのは『酵母』。
「酵母に与える栄養を減らすといくつかの遺伝子が働きだした。その中に
サ―チュイン遺伝子があったのです。サ―チュイン遺伝子の働きを遺伝子
操作で強めると、何と、酵母の寿命が３０～４０％も伸びたのです」
「寿命を延ばす生物共通の遺伝子だった」

なぜ、サ―チュイン遺伝子を全生命体が持っているのか？
ワシントン大学　　今井眞一郎博士が考えたことは、
「２０億年前、単細胞生物が生まれたが、飢餓が最大の脅威になっていた。
飢餓があると　過酷な環境を生き延びるためにありとあらゆることをする。
飢餓状態の中である遺伝子持つ単細胞生物が産まれた」
それは体内の有害な働きをする老廃物を掃除する遺伝子でした。
老廃物が無くなったことで、老化が遅れその個体は飢餓を生き抜くことが
できた。それが“起源”だった。その後、老化の原因も様々な理由が増えたが、
サ―チュイン遺伝子も『進化』してきたのです。
１００種類もの老化を押さえる『指揮者』になった。

しかし、カロリー制限を止めるとサ―チュイン遺伝子は働らかなくなるのだ。

後は(略)