2011年12月08日
漢方随筆(健康養生通信から)
健康養生通信(発行:株式会社マルセイ)
23年12月2日号から
漢方随筆
(略)4千年歴史を誇る中国医学は、長い年月をかけて人体実験の繰り返しの中で
発展してきた素晴らしい医学です。ねずみ実験、動物実験による西洋医学と
対照的に、人間の身体で試行錯誤を繰り返しながら得られた知識、経験を
直接人体に適応しますから、身体に優しく、副作用がないのです。
西洋医学は、人間が持っている「病」を対象に治療するのに対し、中医学に
基づく漢方医学は、病を持つ「人間」を対象に治療するのです。
だから現代医学では、『病は取り除きましたが、人間の命は亡くなった』、
というようなことがしばしば起こります。
反対に、漢方治療では『病は消えなかったが、その病を持つ人間と共存で
元気に暮らしている』。NPO法人WAHAHAの会のメンバーの中には、
このような、がんと共存している方々が多いです。
中医学・漢方治療の基本は整体観念、弁証論治です。
この「弁証治証」は漢方治療の鍵で、一人の人間の体に現われる症状を通じて
この方の体の陰陽、寒熱、経絡、臓腑、気血のバランスから「証」を判断して、
それに対して漢方薬を選択して治療します。
残念ながら日本の漢方は多くの場合「弁証論治」が分からないまま、「対症漢方」、
「対病漢方」が多いように思われます。人間の身体は十人十色、体質が違います。
同じ便秘でも体質によって「証」(原因)が違いますから同じ薬で効くはずがない
のです。
体質をみて偏った体質バランスを整え健康な身体を維持していこうとするのが、
漢方治療、漢方養生の基本です。だから、漢方治療、漢方養生はかならず、
一人ひとりの体質による「個人個人のオーダーメード」です。(木元聖花)
23年12月2日号から
漢方随筆
(略)4千年歴史を誇る中国医学は、長い年月をかけて人体実験の繰り返しの中で
発展してきた素晴らしい医学です。ねずみ実験、動物実験による西洋医学と
対照的に、人間の身体で試行錯誤を繰り返しながら得られた知識、経験を
直接人体に適応しますから、身体に優しく、副作用がないのです。
西洋医学は、人間が持っている「病」を対象に治療するのに対し、中医学に
基づく漢方医学は、病を持つ「人間」を対象に治療するのです。
だから現代医学では、『病は取り除きましたが、人間の命は亡くなった』、
というようなことがしばしば起こります。
反対に、漢方治療では『病は消えなかったが、その病を持つ人間と共存で
元気に暮らしている』。NPO法人WAHAHAの会のメンバーの中には、
このような、がんと共存している方々が多いです。
中医学・漢方治療の基本は整体観念、弁証論治です。
この「弁証治証」は漢方治療の鍵で、一人の人間の体に現われる症状を通じて
この方の体の陰陽、寒熱、経絡、臓腑、気血のバランスから「証」を判断して、
それに対して漢方薬を選択して治療します。
残念ながら日本の漢方は多くの場合「弁証論治」が分からないまま、「対症漢方」、
「対病漢方」が多いように思われます。人間の身体は十人十色、体質が違います。
同じ便秘でも体質によって「証」(原因)が違いますから同じ薬で効くはずがない
のです。
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:健康講演会・「笑いと健康寿命」
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