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がん生む細胞 狙い撃ち
朝日新聞朝刊から・平成25年3月25日
がんの再発や転移の原因とされる「がん幹細胞」を狙い
撃ちする臨床研究が4月上旬、国立がん研究センター
東病院(千葉県)で始まる。がん幹細胞を標的にする治療の
臨床研究は国内で初めて。手術で切れないガンでも根治できる
治療法につながる可能性がある。

がん細胞はがん細胞を生みだす「親玉」みたいなもので、
さまざまながんの中に存在することがわかっている。盛んに
分裂するがん細胞は、抗ガン剤や放射線の攻撃を受けやすいが
、多くのがん幹細胞はあまり分裂しない。「休眠状態」。
抗がん剤や放射線が作る活性酸素などから身を守って生き
残る性質もあり、再発や転移を起こす。
東病院と慶応大のチームは、胃がんのがん幹細胞の表面に
ある特徴的なたんぱく質CD44の働きを抑えると、活性酸素
の攻撃に弱くなることを発見。
潰瘍性大腸炎の治療薬として長年使われているスルファサラ
ジンという飲み薬で、このたんぱく質の働きを抑えるられる
ことも見つけた。

臨床研究ではまず、末期の胃がん患者数人に1日4回最低
2週間スルファサラジンを飲んでもらい、安全性と有効性を
調べる。
東病院の大津敦・臨床開発センター長は「がんの大元を
攻撃する治療は、従来の治療を超える効果が出る可能性が
ある」と話す。
大腸がん幹細胞を狙い撃ちする大日本住友製薬の新薬は、
北米での臨床試験(治験)が最終段階。また、赤司浩一
九州大学のチームはサルで実験中の白血病治療を2年以内に
患者を対象に臨床研究する計画だ。



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Posted by 田から物 宮崎米穀店  at 17:58 │Comments(0)健康

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