田から物　宮崎米穀店

社会科の私の授業のテキストの続編です。

宝物を打ち出す『打出の小槌(こづち)』？

一人の人が食べるお米を作るのに必要な田んぼの広さはどれぐらいでしょう？
　(答え)３５坪です。この教室は何坪ありますか、先生？

３５坪の広さの田んぼに蒔くお米の種の量はなんぼ要るでしょうか？
水田での稲は、たった一粒の種から分けつと言っていくつかの茎が増えていってそれぞれにたくさんのお米の実を付けてなんと１０００粒に増えます。何と何と１０００倍ですよ。例えばお金で言うと一円が一年で千円になるようなものです、一万円だと一千万円に増えるのです。たった一年でです。すごいお米の力だと思いませんか。ですよね。
このお茶碗一杯分の種があれば一人の人が一年間お腹一杯食べれる量が取れるのです。
これはまるで魔法か奇跡だとは思いませんか。

お米をもしも水田で無く畑で作ると、とてもこんなには増えません、そしてお米の味もこれほどにはおいしくないです。しかも畑で毎年作り続けると連作障害と言ってそのうちお米ができません、畑ではたくさん取れない、お米の味もおいしくない、そして毎年続けて作れないのです。
お米の種は大昔にアジア大陸から日本に渡ってきて水田で育てることで「田から(来た)物」になった。「宝物」の語源です。この言葉の意味は日本に渡って来たお米のことなんです。
お米を水田で作るからたくさんのお米が一遍に取る事ができて味もお米を水で炊くだけでそれだけでもおいしいご飯になります。そんなことができるのは水田の力の御蔭です。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　水田だと毎年毎年作る事ができます。お米もすごいけど日本の水田は「もっとすごい」。
日本の水田は打出の小槌です、お米という宝物が一杯出てきます。