田から物　宮崎米穀店

日本の百歳

（一）　百歳
質問・病気を治す最高の方法とは何でしょう？
答え・それは『病気をしないこと』
質問・若返りの最高の秘訣とは何でしょう？
答え・それは『老けないこと』
えっ？「そんなことができれば病院も介護施設も要らない」って。
でもそれができた人がちゃんといるですよ。それは百歳を越えて生きている人。
一昨年には２８，０００人、昨年は３万人を越えたのだったかな。
一昨年には百歳になる人は２８０人に１人の割合と聞いた。そんなに難しい数字ではない。
富士山に登れる体力があればできるぐらいの話。
※　ちなみに難しいのは１０５歳からだと言われる。
１０５歳は３０００人に一人。１０６歳は６０００人に一人。１０７歳は１２０００人に一人と言われる。例えばヒマラヤ登山くらいに急峻なきつ～い坂になる。
では世界一の長寿者の国はどこ？

（二　）世界一の長寿者
質問・世界の最高齢の長寿者は日本人が多いのは何故でしょう？
答え・日本の食べ物が世界一素晴らしいから、食べ方が素晴らしいからなのです。
質問・それは何故？
答え・その前に基本のお話をしましょう。

（三）　健康の「健」の字
質問・健の字は２文字でできています、何と何でしょう？
答え・「人」と「建てる」です。そうです、家に例えているのです。
質問・では百年持つ本建築の家と数十年しか持たないバラック小屋とは何がちがうのでしょうか？
答え・建材が違う。建て方が違う。
食に言い換えると「食材」と「料理法」が違うになりますね。
質問・ついでに住み方も大事ですね。どんな住み方？
答え・メンテナンス（修理）をしてきれいに掃除をして住む。
食に言い換えると自分で料理をして良く噛んで少なく食べる、となりますか。



（四）　ターニングポイント１９７５年
①【病気の種類と病死の増大】
厚生労働省の病死の統計を見ると１９７５年からあらゆる病気が急増大をしている。
ガン・動脈硬化・糖尿病・男子胎児の対女子比率の死産率・奇形児などの急増加と出産率の急減少。
１９７０年からは乳がんの死亡率の増加。１９８１年からは子どものアトピー性皮膚炎の増加が問題になり同時に喘息も増加。同じ年、病死の原因の１位にガンが踊り出て現在まで常にトップ・・・。１９７０年代に何が起きたのか？何か変化が？その原因は？

今は、ほとんどの病気の原因は〔活性酸素〕と〔環境ホルモン〕だと言われる。
その頃に全国各地で農薬工場が破壊されたとか、原発の放射能漏れがあったとかは報告されていない。
それでは食の分野で、１９７５年から以後も増え続けてきた物は？あるいは減り続けてきた物が何かあるのか？「あっ、あった！」

②【輸入食材の割合が全体の３割を越えた】【お米の消費が３割減少した】
１９７５年頃にはお米の消費が３割も減っていた。当然のことながら和食から米食への変化です。３割ということは１日の３度の食事の内１食はご飯を食べないことになってしまった。
質問・朝・昼・夜食のうちどれでしょうか？輸入食材を使った欧米風料理への変化、その食べ物とは。そうすると高齢者ではなく若い人の食事だと言えますね。全国的統計だから若い人の食事の実態はもっと早く１９７０年頃には若い人は米国風の料理が一般的になっていたと思われる、この頃には朝食にご飯と味噌汁を食べなくなったと考えられますね。
※ １９７５年には農薬や添加物の化学物質の問題を扱った有吉佐和子氏の「複合汚染」が出版され、輸入比率が３割を越えたので国が「自給率の問題」の国民会議を行なった。・・このときにすでに“イエローカード”が。

（五）　質問・今の百歳は当時すでに約７０歳、その頃の食べ物は何でしょう？
１９７５年には高齢者はすでに７０歳に近く朝食のスタイル（当時は一般的なご飯・味噌汁・漬物・小魚など）をほとんど変えることは無い。味噌汁が乳がんの予防になることは知られている。百歳以上の人の当時の料理は和（伝統）食でその食材は当時は日本産だったことが幸いしたと思います。